日本旅館紹介イベントで焼酎カクテルの「おもてなし」
記者会見に集まった建築事務所、メディア関係者
海外の富裕層をターゲットに日本の素晴らしい「おもてなし文化」を紹介しようと、日本の高級旅館、小規模ホテル約30軒が加盟して2004年に「The Ryokan Collection」を結成。そのイベントが2月4日マンハッタンのホテルであった。日本から旅館の代表者がニューヨークを訪れ、建築事務所やメディア向けに記者会見とレセプションが行われ、約50人が参加した。
加盟店の旅館では、地元の伝統工芸品の陶磁器や和紙などの製造工程の見学や地元の醤油や日本酒蔵の見学など日本文化に触れるツアーも企画している。日本酒蔵の見学は紹介されていたが、焼酎蔵の見学がなかったので、担当者になぜないのか聞いてみると、米国では焼酎はまだ日本酒に比べて知名度が低いこともあるが、日本酒の酒蔵が積極的にそのような企画に参加しようという意識が高いと話していた。焼酎メーカーも地元の旅館やホテルなどの宿泊施設と提携して、外国人観光客ツアーなどを企画してみてはいかがだろうか。
記者会見後のレセプションでは焼酎と日本酒のティスティング・コーナーもあり、焼酎カクテルもあった。カクテルに使われたのは九州の麦焼酎。バーテンダーさんがオリジナル・カクテルを披露した。この日、紹介したのは焼酎のトマト・カクテル。乾燥させたトマトを3日間麦焼酎に漬けて、トマト・ベースの焼酎を作り、水と塩、レモンジュースを加え、ドライ・トマトとバジルを添えて、スパイスにブラック・ペッパーを少々振りかけたカクテル。スッキリとしてトマトのほんのりとした甘い味わいも。
焼酎トマト・カクテルを試飲していたトラベル・サイトの編集者をしているローレ・モッタさんは「焼酎を飲んだのは今日が初めて、甘くなくて、バランスが良く、とってもおいしい」とニコニコ笑顔。是非、日本に行ってみたいと話していた。また旅行雑誌のクリストファー・ワーリーさんも、「焼酎を飲むのは初めてだけど、このトマトとバジルのカクテルはとてもリフレッシュできていいね」。同カクテルのほかに、麦焼酎のロックにキュウリのスライスを添えた焼酎のロックでの飲み方も紹介された。
トマトのカクテルを飲む、トラベル・サイトの編集者ローレ・モッタさん(写真右)とバーテンダーさん
レセプションでお寿司や焼酎、日本酒を堪能する皆さん
ちなみに同カクテルに使われた麦焼酎は米国向けにアルコール度数35度で作られたもので日本国内では販売されていなかったが、九州と東京都内でも販売することになったそうだ。
焼酎トマトのカクテル、ドライ・トマトとバジルを添えて
焼酎ロックにキュウリのスライスを添えて