味わい彩辞

ajiwai17_tmb -第17回- 春菊

今回は本格焼酎、泡盛に合う「春菊」を使ったレシピを紹介します。

菊菜とも呼ばれる春菊は、室町時代に中国を経て日本に渡来したとされ、江戸時代に栽培が始まったといいます。

春菊に含まれるカロテンは、ほうれん草より多く、ビタミンB2、C、E、カルシウムや鉄などが豊富です。カロテンは体に抵抗力をつけて、風邪などの感染症を予防し、ミネラル類は骨粗しょう症や貧血予防に。香りの成分は、食欲増進、胃もたれなどの解消、そして消化促進などのはたらきがあります。

「春菊のねぎのきつねサラダ」

材料(2人分)

  • 春菊1/2束
  • 長ねぎ1/2本
  • 油揚げ1枚
  • オリーブオイル大さじ1
  • しょうゆ大さじ1
  • 大さじ1/2
  • アンチョビペースト少々
  • ゆずこしょう少々

春菊は洗って葉先を摘む。長ねぎは白髪ねぎにする。油揚げはオーブントースターかグリルで両面をカリッと焼き、5mm幅くらいの短冊切りにする。オリーブオイル、しょうゆ、酢大さじ、好みでアンチョビペーストとゆずこしょう少々を合わせて、具材を和える。

「春菊と牛肉のさっと炒め」

材料(2人分)

  • 春菊芯の部1/2束
  • 春菊1/2束
  • まいたけ1/2パック
  • にんにく1/2片
  • 牛薄切り肉50g
  • バター約10g
  • 焼酎少々

春菊とねぎのきつねサラダで残った春菊の芯の部分と1/2束は、食べやすい大きさに切る。まいたけは小房に分ける。にんにくはみじん切りにする。牛薄切り肉は食べやすい大きさに切る。フライパンにバターをこがさない程度に温めてにんにく、牛肉を炒めて、牛肉の色が変わったら、まいたけ、春菊の順に加えてさっと炒めて、焼酎を少々ふり、しょうゆで味を調える。スピーディーに仕上げるのがコツです。

(食文家 ひらのあさか)

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