~第3回~ 本格焼酎と泡盛は長寿の薬!?
須見洋行先生
須見洋行先生に本格焼酎と泡盛が長寿と、どう関係があるのか?
コレステロールと血栓について詳しく説明していただきながら、その効用についてお話しを伺いました。
~第3回~ 本格焼酎と泡盛は長寿の薬!?
80歳、90歳でも元気で酒をよく飲み、よくものを食べる人の血液を調べてみると、HDLコレステロールが非常に高く、逆に早死にする人は非常に低いことがわかった。
コレステロールにはHDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の2種類がある。善玉コレステロールは、血管に付着する脂をとる働きがある。逆に、悪玉コレステロールは、血管壁や細胞に沈着して動脈硬化を促進させるが、長寿者の血液にはこの悪玉コレステロールが少ない。
善玉コレステロールが増えれば、血液もさらさらってワケね!
本格焼酎や泡盛をはじめとするアルコールには、善玉コレステロールを増やす働きがあることがわかっている。
善玉コレステロールが増えれば、血液壁がきれいになり、動脈硬化を予防することができる。
高齢者がかかりやすい病気に心筋梗塞や脳梗塞がある。人間の体は、出血すると血小板を中心とする血液凝固メカニズムが働いて、出血が止まる。しかし、年をとると血栓が出来やすくなって、血液の循環が悪くなってしまう。これが脳梗塞や心筋梗塞につながってしまう。
脳梗塞や心筋梗塞の治療には頸部からカテーテルを入れて、血が固まったところにウロキナーゼを入れると、血液の固まり、つまり血栓が溶けて血液の循環がよくなるが、このウロキナーゼはアルコールによって増えることもわかっている。中でも本格焼酎や泡盛には、ウロキナーゼを増やす物質が特に多く含まれているという研究報告もある。
体内にはトロブキサンA2という物質が、血液の循環を止める血栓をつくる働きがあることがわかっているが、これは年をとると増えてくる。本格焼酎や泡盛には、このトロブキサンA2を抑える働きがあることもわかっている。つまり、血栓を溶かす働きを高め、血栓をつくる働きを抑えるのだ。
日本人の死因の上位を占める病気に心筋梗塞や脳卒中があるが、本格焼酎や泡盛の薬理効果を上手に利用すれば、心筋梗塞や脳卒中で亡くなる人が減少し、ますます日本人の平均寿命は長くなるかもしれない。
もちろんそのためには飲み方が大切だ。適量を知り、マイペースで楽しく飲む。物を食べながら飲んで、週に二日の休肝日をつくることも大切だ。そして、三か月に一度は肝臓の検査をすることが、本格焼酎と泡盛を友にする理想的な飲み方だ。
フムフム、血液の固まりってとってもコワイですね。
長生きの秘訣は、血栓を溶かして血液の循環を良くする事。
それには、本格焼酎と泡盛が効果的ってことね!
先生どうもありがとうございました。