人つなぐ和

「うまい!が集う」第9回…横須賀 真奈美氏

「本格焼酎&泡盛の関心が高く、一般的になってきた今こそ、正確な情報の発信が必要。」

-初めて本格焼酎に出会ったのは?

横須賀氏:7~8年くらい前でしょうか。地元仙台の居酒屋さんで飲んでいた時、友人が頼んだ本格焼酎に「何それ?」となったのがきっかけでした。もともとアルコール度数が強いお酒が好みだったので、すぐ好きなりましたが、当時、まだ本格焼酎が一般的ではなく、飲み方も分からないまま周囲と同じく「梅干割り」で飲んでいました。それから4、5年経ち、日本酒造組合中央会さんの本格焼酎&泡盛の仙台イベントに出演させて頂き、その魅力や、原料の風味を楽しめるお湯割りやロックでの飲み方を知り、今ではロックやストレートで楽しむことがほとんどです。

-本格焼酎&泡盛にあうおつまみを教えてください。

横須賀氏:宮城名物の牡蠣のマリネはいかがでしょうか。片栗粉をまぶした牡蠣を高温の油でさっと揚げ、温かい内に、スライスした玉ねぎに塩、レモン汁、コショウ、唐辛子で調理したものを上からかけるだけです。粒マスタードを添えても美味しいですよ。他に印象に残っているのが沖縄の与那国島のお土産で貰ったカジキマグロの干物、練り島唐辛子をつけるとまた一味変わります。

-ご自分で作って家で飲むことが多いのでしょうか。

横須賀氏:そうですね。せっかく外に行ったのに、家で飲むほうがお洒落じゃないの!という時もありますしね。基本的にシンプルなつまみが好きで、梅干をかじって口の中をまったりさせて、塩の風味が残っている状態で芋焼酎を飲んだりとか、お漬物とか、変な話御飯粒も酒の肴にしてしまいます。料理を作りながら飲むこともあり、特に揚げ物の時は手持ち無沙汰になってしまうので、右手で揚げて、左手で飲み、時々つまみ食いですね(笑)。その時はもっぱら米焼酎。油の香が部屋中充満しているのでさっぱりとしたものを飲みたくなります。また、ロックの氷が焼酎に溶ける様をボゥと見つめることが好きです。気づくと一日4合瓶の半分は飲んでいます。

-良い呑みっぷりで(笑)。外で飲まれる時はどうでしょうか。

横須賀氏:地元でも本格焼酎&泡盛を飲む人の割合はかなり増えましたね。特に女性の場合は顕著。今までは炭酸や果汁割りだった子が、ロックやお湯割などで楽しみ、薦めるものに応えてくれたり、飲み方や原料、銘柄などの情報交換など、焼酎の話題が増えました。それだけ本格焼酎&泡盛への関心が高く、また、一般的になってきたということですね。その反面、店員さんの知識が曖昧だったり、甲乙混和を知らない人が殆どだったりと、今こそ、正確な情報の発信が必要な時期だと感じます。

プロフィール

クッキングアドバイザー 中医薬膳師 国際薬膳師 茨城県出身。医局秘書、アナウンサー、情報誌の編集者などを経た後、宮城調理師専門学校に入学。
在学中 第五回調理師養成施設協会主催 調理技術コンクール全国大会、日本料理部門で入賞。卒業後仙台市内の料理学校で講師を務め1998年独立、食のよろず仕事「MANNA38」主宰。中医薬膳師および国際薬膳師資格も持つ。東北電力 電力ライフクリエイト 松下設備などで料理講師、テレビとラジオ番組での料理指導をつとめる。仙台市在住。
TBCラジオ それ行け!ミミゾー(05年9月まで出演)
東日本放送 突撃ナマイキTV「ナマなキッチン」

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