第41回:おいしい飲み方(5)
関東ではお湯割り派増加中―格好を気にせずに自分好みの飲み方をしたい
焼酎を外で飲むときに飲み方は何が一番多いでしょうか。水割り・お湯割り・ロック・ストレート。自分はもっぱら水割りかお湯割りなのですが、ロックやストレートでない飲み方をしていると「軟弱者!」という風に見られることがあります。これはウイスキーでも同じで「うまい酒はストレートで飲め!」といったような無言の圧迫を感じることはありませんか?
この結果を裏付けるような調査結果が、先日宝酒造から発表されました。本格焼酎の飲み方について東京と大阪の飲食店で調べたところ第一位は男女を問わず「ロック」で6割を超えています。以下「水割り」が3割、「お湯割り」が2割となっていました。
しかし「水割り派」「お湯割り派」は昨年に比べると1割以上増えているとのことで、少しずつ本格焼酎らしい飲み方が定着してきていると言えそうです。
九州の人が長年飲み続けた結果たどりついた「お湯割り」にはそれなりに理由があります。味や香りの違いがわかりやすく、体にもやさしいのです。
江戸時代中期の有名な儒学者であり医師でもあった貝原益軒は著書の「養生訓」の中で「酒はぬる燗が一番身体によい」と提唱しています。益軒も福岡の人であり、九州人には温めて飲む酒のよさがDNAに刻み込まれているのかもしれません。
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