第51回：東京での入手法

今週末の“花見酒”の調達は各県のパイロットショップで

さて、早いものでこの連載も今回でちょうど１年が経過いたしました。今回で本シリーズは終了して、４月からは少しだけ体裁も改めて心機一転進めていこうと考えています。

スタートした昨年春の頃に比べると本格焼酎に関心を持つ人はとても多くなり、焼酎の品揃えが豊富なお店や飲食店を教えてくださいとよく聞かれます。焼酎を専門的に扱っている酒販店や飲食店はどんどん増えているのですが、それを１軒ずつ紹介するには紙面がとても足りません。小さなお店にお客様が集中してかえって迷惑をかけてもいけませんので、今回は各県や公共団体が都内に出しているパイロットショップをご紹介します。

これらのショップの利点は、東京で人気の出ている焼酎に偏らず地元で愛飲されている銘柄まで幅広く扱っていることと、地元ならではの肴やつまみも充実していることです。今週末は東京では花見が絶好のタイミングになります。桜を愛でながら本格焼酎とそれにピッタリのつまみを探される方は早速訪ねてみるのもよいでしょう。おおむね土日も営業しているようですが、早めに求めた方が無難かもしれません。今回は焼酎王国と呼ばれる鹿児島・宮崎・熊本・沖縄の４県と東京の焼酎産地、伊豆諸島の特産品ショップをご紹介します。

酒文化研究所　狩野卓也（日刊ゲンダイ　3/25掲載）