第48回:焼酎海外事情
和食ブームで外国人も好むか!?
本格焼酎の人気があるのは日本だけではありません。最近では海外にも多数輸出されるようになり、ベトナムなどでは現地生産を行う会社もあるほどです。もちろんまだ飲んでいるのは日系人が中心のようですが、和食ブームの影響で、外国人にも徐々に飲まれるようになりはじめているというのが現状でしょうか。
2月に英国に出張した機会に「三越レストラン」「みやま」の日本食レストランで食事をする機会がありました。もちろん両店ともに本格焼酎がラインナップされています。「三越」ではそばと麦の2銘柄、「みやま」では日本での売れ筋を中心に8銘柄も揃っていたのには驚かされました。注目の価格ですが、720mlのボトルで飲むと38ポンド(約8千円)からで、ショットは100ml(割る前の酒の量です)で6~7ポンドといったあたりでした。日本酒が一合4ポンド前後から飲めるのに比べると割高感は否めませんでした。
英国は、焼酎には高率の関税がかかる上に蒸留酒の酒税も高いのです。たとえば、スコッチウィスキーは日本国内の方が安く買うことができます。本格焼酎もこれから海外への輸出が増えて、関税も下がりもっと気楽に飲めるお酒になっていくとよいのですが。