第14回:原料別構成比
全体の半分が「麦」だが「さつまいも」も人気が復活
本格焼酎は、米麹や麦麹を使い、さつまいも、米、麦、そばなどを主原料として作られています。このように様々な原料の特性を生かした風味や味わいが本格焼酎を楽しむときには重要になってきます。では、現在のところ原材料別の構成比は、どうなっているのでしょうか。昨年1年間のデータを見てみると、麦焼酎が55%と全体の半分以上を占めています。以下、いも焼酎が19%、米焼酎が17%、そば焼酎が6%と続き、残りが酒粕や黒糖、とうもろこし、胡麻など様々な原材料となっています。中でも昨年は、麦とさつまいもがそれぞれ前年よりも6%以上増加して全体を引っ張りました。
ところで、昨年1年間で本格焼酎はどれ位飲まれたと思いますか?
メーカーからの出荷数量は37・5万klで、前年よりも4%増加しています。本数に換算してみると一番ポピュラーな一升ビン(1.8L)で2億本強という大きな数字になります。
ほんの20年ほど前までは、その大半が九州で消費されていた本格焼酎ですが、最近では、首都圏や東北地方など今まではあまり飲まれていなかった地域でもかなり普通に飲まれるようになってきました。このことが全体量を押し上げる一因になっているのだと思います。
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